ひきこもり予備軍を紙面でどん底に突き落とした自称オタキング・岡田斗司夫氏
2016年にヒットした『シン・ゴジラ』『君の名は。』『聲の形』(声の形)を掛け合わせれば最強の映画が出来る・・・とネット上に書かれています(『この世界の片隅に』は戦中が舞台の作品なので「色々な意味で除外」されているのでしょう)。頭を空っぽにして楽しめる『シン・ゴジラ』のエンターテイメント性、「どうにでもなる」世界系の『君の名は。』はいいとして、『聲の形』の扱いは相当難しいと思います。学校でのいじめ加害者の果てしない言い訳や、事なかれ主義の大人たちが繰り広げる、人間心理の「リアルなおぞましさ」はホラー漫画並ですから・・・。『聲の形』はホラー漫画のジャンルには分類されませんが、ホラー漫画のような恐ろしさを味わえる漫画だと思います。メンタル的には非常にグロテスクな漫画です。
でも、『聲の形』は世界にとって必要な漫画であると思います(実際に外語に翻訳され日本以外にも輸出されている)。「あそこまでクソな苛め加害者のガキや、苛めを無視・隠蔽する事なかれ主義&鈍感なクズ教師はいない」と思いたいですが、現実のクソガキやクズ教師を、「漫画の表現力・メッセージ伝達性」を最大限に発揮できるよう誇張して描いた結果がアレなのでしょうから、現実のクソガキやクズ教師も
「いじめは被害者も悪い」とか「社会からいじめはなくならないから学校でのいじめは必要悪」などの意見を放置して、いじめ容認派を増長させれば、本当にああいう展開が現実に起きてしまうという恐怖があります。
その『聲の形』という漫画、「原作ストーリーをカットせずに丁寧に描く」には、本来ならテレビでアニメ化したほうが良いと思うのですが、「内容が過激なので、公共の電波で放映するのはリスクが大きく、
ストーリーを省略した上で、仕方なくアニメ映画化した」感じがプンプンします。オタク評論家で自称・オタキングこと岡田斗司夫氏も『聲の形』アニメ映画版を高くは評価していないようですが、どうやら原作については一部から
「『聲の形』に寄生して飯の種にしている」と言われる状況もあるそうで・・・
その通りなら、私には「いじめ加害者の性根を有する岡田斗司夫氏」が、いじめ問題の暗部を描ききった漫画『聲の形』を生活の糧に利用するのが我慢できません。あと(原作は漫画の)アニメ映画『この世界の片隅に』を感動作としてプッシュしている件も同じく。
岡田斗司夫氏のイジメ加害の硝子・・・いや証拠とも言えるのは、岡田斗司夫氏の著書『オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より』の一部(283~286ページ)に表れています。
概要は、「コミュ障な上に、失敗を恐れる性格で、再就職への意欲が湧かず、このままでは駄目だ、と悩んでいる
引きこもりの一歩手前の状態の、対人恐怖症とか社会不安障害とか回避性障害と思われる相談相手」に対して、
- 誰もアンタとなんか働きたくないよ(笑)
- 他の奴にもお前の手紙見せたら俺と同じ意見だったよ(笑)
- 空白期間が半年ってヤバイよ、 ごちゃごちゃ考えずに働けよ(笑)
- 畏れ多くもオタキングの俺様が、口先で応援だけはしてやるから、せいぜい頑張れ(笑)
- まー、色々手遅れで無理かもしれないけれど(笑)
・・・という「ありがたい自分本位のアドバイス」です。(参照:
この件に書かれたブログさん)
岡田斗司夫氏は、
(岡田視点で)生きようが死のうがどうでもいい(でも80人と関係した件からすれば、セックス・フレンドになったとたんに生きる価値が急上昇?)凡人女性1人分の公的医療保険からの精神科・医療費の拠出分や、失業保険や、生活保護費の無駄を華麗にカットさせた国益重視のシンの自称・愛国者です。
この自殺幇助いや「相談」内容を新聞掲載した上に、書籍化の際もそのまま載せてしまう朝日新聞も酷いです。「訪問で強引に契約を迫る、押し売り方式の販売形態が酷いことで有名」であり、「戦前は『今すぐ戦争しろ!戦争しかない!』と、国民と軍部の両方にけし掛け(まるで戦争をしている複数の国に武器を売りつけて、数多の流血の上にガッポリ儲ける武器商人のような所業)、戦後はヤラセ報道のデパート」、ふだんは左翼を装いつつ「社旗のデザインは旧・日本軍の旭日旗のオマージュ」であり(しかも武器商人じみた朝日新聞の場合は、日ノ本の赤ではなく、己の強欲と引き換えに流される、罪無き人々の流血の赤である)
「新聞が売れさえすれば」右翼にも左翼にもカメレオンのように変身できる「リアル恐怖新聞」です。
岡田斗司夫氏と朝日新聞は、社会的弱者やコミュ障や引きこもりの敵で、社会分断の扇動者であると感じました。
左記の漫画は、『聲の形』の名言(良い人演技の魔人&究極のイジメ傍観者である川井さんに対して)
「川井。お前の事を心底気持ち悪いと思う。もう喋らないでくれ」のパロディです。
「原作者が叩かれるリスクを犯してまで社会問題(いじめ弱者問題、障がい者問題など)を告発する系の作品(『声の形』とか)」や「安っぽいお涙ちょうだい系ではなく
(『君の名は』)、高度に計算を尽くした上で、人々に温かさを届けようとする善意溢れる作品(『この世界の片隅に』とか)」を、
イジメ根性の岡田斗司夫氏が賞賛してしまう事が、
心底気持ち悪いのです、それが「彼の仕事のスタイル」だと分かっていても。
なお、2コマ目にテレビの中からホラー映画『リング』の貞子さんスタイルで登場するのは
「描画主の絵が下手クソで、全然似ていないけれども植野さんのつもり」です。仮に描画主に十分な画力があった場合でも、漫画内で何度も登場した「物凄い形相で、最悪の暴言を吐きつつ、誰かをグーパンチでブン殴っている植野さんをリアルに描く」なんて恐怖以外の何物でもありません。
え・・・植野さん死んでる設定なの? でも「ザマーミロ」とか「ほんと死ねばいいのに」とか「マジで自殺しろ」とか思わないで下さい。もし、そう思ってしまうと、貴方様は、植野さんと同類か、もっと悪い精神状態になってしまいます。
主人公で元・いじめ加害者の石田将也くんも第1巻の終わり頃に「死のう」と思った訳ですから、石田くんを好きな植野さんも同じ道を辿るかもしれません。そして運が悪ければ自殺が成功してしまいます・・・。しかも植野さんの自殺の成功率は高いでしょう。なぜなら「昔、見下して苛めていた佐原さんの、仏様のような広い心」に、その後は助けられていく感じの人生なのですから。美人で明るくて優等生でリーダーシップが取れる「できる女」を演じている植野さんではなく、「自分よりも弱い相手にはすぐに暴力を振るい、他人の気持ちを考える能力に著しく欠け、自己愛が強すぎる部分も含めた、ありのままの植野さん」を佐原さんは受け入れているのですから。植野さんが真人間に更生する上では、佐原さんと友人でいる事は最高の環境でしょう。
しかし、それは植野さんにとって過酷な道でもあります。佐原さんの優しさに触れる事によって、植野さんは自分の「駄目さ」を自覚させられます。
「うぐぁ~・・・佐原ぁ~・・・(涙目) 親があたしを精神病院に強制入院させようとしたら、私をさらって逃げてくれる?!」と泣きつくようになるかもしれません(その台詞は永野のりこ先生の4コマ漫画に出てくる、
植野さんにそっくりなキャラクター(黒髪ロングヘアーで強気の女子だが心を病んでいる)の台詞です。『
GOD SAVE THE すげこまくん!』(講談社・ヤングマガジン連載)にも見た目が似た女子が出てきます(藤枝さん。極一部のマニアックなクラスメートから「おやびん」と慕われている)ので、もしや『聲の形』を描かれた大今良時先生は、同じ講談社にご縁の有った漫画家さんということで永野のりこ先生をご存知なのか?!)。
植野さんは、石田君ほどには「単純バカ」ではありませんから、巧妙な計画を立てて、自殺を成功させてしまうかも知れません。
当然成仏できそうもないので、植野さんは幽霊になってしまうかもしれません。しかし、「ラブラブ」もしくは「魂の友達」と化した石田君と西宮硝子さんの間には絶対に入り込めないので、ネット回線に接続されたテレビを伝って、「引きこもりの寸前にまで追い詰められた可愛そうな女性を新聞上で苛めた岡田斗司夫氏」のような、極悪いじめ加害者の部屋へ出没し、必殺植野のグー・パンチをいじめ加害者に食らわせる事で、成仏できるまでひたすら善行を積んでいる・・・という設定です。
でも、「いい事をする」なら、死後に幽霊になってから償いとしてではなく、「生きているうちにしたほうがいい」と思います。
私が植野さんみたいな人に出会ったら、とても佐原さんのようには振舞えそうもありません。植野さんに苛められて、不登校や引きこもりになったら、永久に逃げ続けるかもしれません。そして、「こんな人生になったのは植野せいだ」とか言って、植野さんに対して一生呪いをかけ続けたり、なるべく残忍な方法を選んで心の中で何度も何度も植野さんを殺したりするかもしれません。
しかし、佐原さんみたいな「天使のような人」を助ける事によって、「かなり間接的にであれば」植野さんみたいな人の更生に力を貸せるかもしれません。もっとも精神科通いの現在では、そんな余裕はありませんが・・・。私より精神等に余裕のある健常者等の方は、ご一考下さい。