そういう事もあるだろうとは予想していたのですが・・・
2017年3月12日に投開票が行われた埼玉県入間市議会議員選挙に、「ひきこもり新聞の中の人」が立候補していた事が分かりました。
(ご本人「
佐藤学」氏曰く「ひきこもり新聞のゴースト編集部員」)
埼玉県・
入間市ホームページ 平成29年3月12日執行 投票結果(PDF)
「例によって」政治家志望の佐藤学氏の公式ホームページには「ひきこもり新聞編集部員」と書かれています。佐藤学氏ご本人は、ひきこもり新聞の「ゴースト」編集部員(文脈からすると学校の部活動における「幽霊部員」と同義か?)と名乗っているのですが、公式ホームページからは「ゴースト」の部分が抜けています。よって、本当にゴースト編集部員(幽霊編集部員)なのか、正式な編集部員なのかは判然としません。
なお、「
ひきこもり新聞から言論弾圧された?それとも操作エラー?」という記事で、ひきこもり新聞記事への批判を同紙公式フェイスブックに投稿したら意図的に消されたかも知れないと立腹されているブロガーさんが「編集部員、記者の名前はわたしは分かります」と釘を刺し列挙された5名の中に佐藤学氏は含まれていないのですが、それら列挙された名前が実名かペンネームかは不明ですので何とも言えません。
また、例によって「ひきこもり新聞」ウェブ版および「ひきこもり新聞ツイッター」側からは
「ひきこもり新聞と関わりのある佐藤学氏が、埼玉県入間市の市議会議員選挙に立候補した」旨を知らせる記事はありません(ひきこもり新聞フェイスブック、及びひきこもり新聞編集長の木村ナオヒロ氏のツイッターでは言及。例によって投稿直後でないと記事として目立たず、「情報は公開しました」という既成事実と共に、都合よく他の情報の下へと埋没していく・・・。そして
「ひきこもり新聞」が売りにするところの、ネットを見れない紙版読者は、この事実を知りようが無い残念な構図)。
2016年つくば市議選に立候補した木村ナオヒロ編集長のときと同様、引きこもりを多分に含まない
一般有権者には「ひきこもり新聞編集部員」(しかも佐藤学氏ホームページではゴースト編集部員ではなく編集部員と表記)
である事を知らせながら、
ひきこもり新聞読者には積極的に知らせない残念な構図となっています。紙版ひきこもり新聞はお金を取って、あまつさえ「
応援価格2000円、超応援価格1万円」も取って発行している新聞の読者様に対してです。
「ネットを見れない人も居るから紙版も作る」との触れ込みですが、
ネットを見ないと「ひきこもり新聞編集部員」の佐藤学氏が2017年・入間市議選挙に立候補した事は、ネットを見れない人も含まれる紙版ひきこもり新聞の読者には伝わらないという、非常に残念なコソコソとした構図になっています。
他のブログさんに「政治、宗教、お金に関して特に木村氏(ひきこもり新聞編集長・木村ナオヒロ氏。または木村直弘氏)に疑問点があります。」との
タレコミを行った自称ライターの方がいたりして、「ひきこもり新聞の編集長・木村ナオヒロ氏=政治家志望の木村直弘氏」というイメージは固まっていたのですが、それに左右され過ぎていたため、改めて少々驚きました。
ひきこもり新聞の編集長・木村ナオヒロ氏(候補者名:木村直弘氏)の2016年つくば市議選への立候補時には、精神科医の斎藤環氏のツイッターに「木村直弘候補(ひきこもり新聞編集長)の選挙活動中のツイート」がリツイート(表示)されていたのですが、今回の「ひきこもり新聞ゴーストライター」こと佐藤学氏の場合は、斎藤環氏ツイッターへのリツイートは無かった為、なおさら「意外」感が際立ちました。
結果として、2016年つくば市議選に立候補した木村ナオヒロ編集長と同じく落選しましたが、斎藤環氏ツイッターでの実質的な応援は無かったにも関わらず、供託金を没収されないだけの得票数は得たようです。2016年つくば市議選も、2017年の入間市議選も、最下位で当選した候補の得票率は約2%でしたから、得票率1.36%だった「ひきこもり新聞(自称ゴースト)編集部員」の佐藤学氏は落選しました。
恐らくマスコミ報道を転記されているであろう
選挙情報サイトさんの内容からすると、ひきこもり新聞の編集部員である佐藤学氏は
経歴「38歳学生(しかもホームページを見れば無試験で入れる放送大学で、中退した私立大の偏差値も木村ナオヒロ編集長ほどは高くなく、精神病の治療中である等、あまり選挙に有利でない経歴と分かる)」
・・・で立候補したにも関わらず、もともと神戸大卒の高学歴の上に「一般社団法人の理事」「ひきこもり新聞・編集長」「精神科医の斎藤環氏の患者であった経歴は伏せる」等の肩書きまで作って立候補した木村ナオヒロ編集長と同等の「落選するも供託金は没収されず」の成果を収める事ができたと言えます。
ともかく、ひきこもり新聞の関係者と名乗れば、学歴・経歴・病歴等は関係なく、本人は恥ずかしがらずに選挙に立候補でき、供託金は没収されないというビジネスモデルが存在する事が判明しました。
ここからは、ひきこもり新聞(ゴースト)編集部員にして政治家志望者である佐藤学氏についての、恐らく一般的な疑問を述べます。
公式ホームページの経歴では「
うつ病・パニック障害(中略)をわずらっています」とあり、しかも「わりと
何とか生きています」と述べているような症状が軽いとは思えない方に、市議会議員が務まるのでしょうか?
議員は決して単純労働ではなく、しかも障害者雇用や福祉作業所における「うつ症状が軽いときだけやればいい仕事」や「パニック症状が出たら休んでもいい仕事」でもなく、さらに引きこもりや精神障害の方にはハードルが高いであろう「人との複雑な交流も求められる仕事」です。議会へはテキトーに通い、他は秘書に丸投げしても良い仕事という訳でもありません。
斎藤環氏はツイッターで
「
以前ひきこもりやニートは地方議員に立候補すべきと主張したが、このところ立て続けに「立候補を考えてます」という当事者に会えて嬉しい限り。「もと当事者であることを強調」「選挙運動は自転車でするなど頑張る姿を見せる」「キャラと知名度が勝負、政策は二の次」などとアドバイスする。」と書かれていますが、
明らかに皮肉も含まれていると思いますので
「はっ?真に受けたの?漫画大好きのオタク精神科医の言う事を真に受けるって、キミ、ちゃんと漫画アニメ見て世の中の仕組みを勉強してないでしょ!?ダメだよ!?親から小遣いもらって消費しなさい!消費は欲望の源泉で生きる意欲の源だよ」って当の斎藤環先生は困惑しているかも知れませんが、
「選挙運動は自転車でするなど頑張る姿を見せる」の部分を斉藤環先生の教えを忠実に実行して、そこいらの首都圏ベットタウンの市よりも遥かに広大な面積を誇る茨城県つくば市内を自転車で遊説した挙句に落選した、ひきこもり新聞編集長の木村ナオヒロ(木村直弘)候補に比べれば、
2017年・埼玉県入間市の市議選の候補者にして、ひきこもり新聞編集員の佐藤学氏は「木村ナオヒロ編集長ほどには、斎藤環先生のアリガタイ教えを真に受けた部分は少なかった」ようで、「頭の良し悪しは単純に最終学歴だけでは決まらないのだな」と思う次第です。
「入間が変わる 日本を変える」のキャッチフレーズと
「そのために障害者議員を増やしていこう!」は、ご自身が障害者であれば当然のような感覚なのでしょうが
- 「単に障害者の自分が当選したいだけなのか?」
- 「『精神』障害者議員を増やしていこう、とするのが本当ではないのか?」
- 「そもそも『うつ病・パニック障害』の方に議員が務まるのか?」
- 「この2つのキャッチフレーズの不整合性はうつ病とパニック障害の他に別種の精神病も罹患しているのではないか?」
・・・と心配になります。
私自身が精神障害者ですが、相当に甘すぎる配慮や手抜きが許されでもしない限り、私の経験からして、とても精神障害者が議員の職責を果たせるとは思えません。「本当にテキトーで手抜きで滅茶苦茶でも良い」というなら別ですが。
某都知事の如くほとんど都庁舎へ行かないとか、議場で居眠りしても大丈夫なのは、簡単には落選しない「大荷物」いや「大物」政治家の域だからです。総理大臣の安倍普三氏にしても「就職市場における経歴」の視点で見れば大した内容に見えなくとも「サラブレット級の政治家の家系」によって大いに助けられているわけです。