この世界の片隅の君の名は知りたくない安倍ゴジラ
ラジオアナウンサーなどで活躍する吉田照美氏は、入賞歴を有するほどの油絵もお上手で「ニューズ油絵」なる時事ネタの油絵風刺画シリーズを定期的に発表されています。そして作品発表と共に炎上したのが
「この世界の片隅の君の名は、晋ゴジラ」です。2016年下半期の話題映画『この世界の片隅に』『君の名は。』『シン・ゴジラ』をコラージュした上で、ゴジラの顔をときの総理大臣・安倍晋三氏に描き換え、安倍ゴジラは
「息をするように嘘をつく」と評しました。
個人的には、引きこもり辞任をした時の安倍晋三氏と違い、自己啓発セミナーやカルト宗教に洗脳されたのではないか?と心配になるほど人格がヤンキー化した今の安倍晋三氏は好きではありませんが、それでも吉田照美氏の「この世界の片隅の君の名は、晋ゴジラ」は、ただ映画3作品を合成しただけでに見えて面白みに欠けると思いました。
怪獣ファンの「ゴジラは人間の傲慢な科学エゴ(核エネルギー利用への固執)の産物で、ゴジラは人間の被害者であり決して悪役ではないのに
安倍晋三と合体させるのは許せない」との思いも分かります。あえて『シン・ゴジラ』と「
晋ゴジラ」の共通点を見い出せば、『シン・ゴジラ』は国家の危機管理体制について良く描かれて自衛隊も格好良く登場するので、後学の為に政治・官僚の偉い人たちが映画館に鑑賞に行ったとかなんとかな点です。 __
吉田照美氏の「ニューズ油絵」シリーズは、「額縁に入れて飾れる絵画の体裁をとる」との制約上、風刺漫画のように台詞などの文字を入れられない仕様なのかと思いきや、吉田照美氏の過去作品を見ると、絵にキャッチフレーズなどの文字が入っているものもありますので、吉田照美氏よりも技術的にはだいぶ劣る拙作
「この世界の片隅の君の名は知りたくない安倍ゴジラ」ぐらいにはヒネリを入れて欲しかった気がします。
吉田照美氏は炎上コラージュ絵画『この世界の片隅の君の名は、晋ゴジラ』の解説にて
『この世界の片隅に』は、広島の原爆、
『君の名は。』は、福島の原発事故を想像される出来事がモチーフ、
『シン ゴジラ』は、核実験の放射線から生まれた巨大生物。
と解釈していますが、『君の名は。』は福島の原発事故よりも東日本大震災をモチーフにしたと解釈する方が自然な気がします。『君の名は。』は千年に一度の彗星の飛来がストーリーの鍵となり、千年に一度というのは東日本を千年周期で襲う超巨大地震(貞観地震、東日本大震災など)とリンクしており、『君の名は。』には東北の大津波で破壊された電車の報道写真と酷似する絵が露骨に出てきます。
『君の名は。』では、起こるべく災害を予知した高校生が「歴史を変えよう」と奔走するわけですが・・・
「地震の後は津波が来る」は東日本大震災の前から日本では知られていた防災知識ですし(地震と津波の関連性が日本ほど民間認知されていない海外では、地震津波により死傷者が増加する傾向があり、2004年のスマトラ沖地震による20万人以上という膨大な死者数の一因とも)、
「地震の後は津波が来るから逃げろ!!」と呼び掛ける事は高校生にも可能ですし、それによって「心配性だな」とは思われても「おまえ精神病のキチピーだろ」とそしられる事は無いでしょう。「津波だ逃げろ!!」と叫ぶ人が多くなれば、実際に救える命を増やす事は出来たでしょう。実際に東北沿岸では学校で防災教育を受けていた子供達のほうが大人達よりも津波への危機意識が高く、率先して逃げたり、逃げながら周囲に避難を呼びかけて回った例もあります。
一方で、一高校生が地震前に「大津波で原発がメルトダウンする」と叫んでも、「なにオカルトの世迷言を叫んでいるんだこの高校生は。中二病かよ。精神病のキチピーかよ」などと、反原発の市民運動家からすらも相手にされないでしょう(原発反対の市民運動の多くは震災と原発事故が起こってから目立ってきた感じがありますし)。
吉田照美氏の「『君の名は。』は、福島の原発事故を想像される出来事」という解釈は、2016年後期の話題3作品を「核」問題に結びつけ、コラージュ油絵「この世界の片隅の君の名は、晋ゴジラ」のテーマに一貫性を持たせたいがための方便と言えるでしょう。
国家「君が代」の歌詞は、君とは天皇のことのみを意味するのか、一般平民も含まれるのかで解釈が揺れているようですが、少なくとも引きこもり辞任から数年ののち総理大臣に再起したてみたら性格が高圧的でヤンキー臭くなっていた、ヤンキー総理に変わり果てたシン安倍
晋三さんは、仮に君が代の「君」が一般平民も含まれている場合でも
「君(一般平民)の名前なんて知りたくもない」って感じが伝わってきます。
爆風の衝撃波とか一部の文字が「赤・青・黄」の3色で表現されているのは、日の丸ではなく「三色旗」を振る「
しつこい勧誘がはた迷惑な 熱心でユニークで学会というアカデミックな雰囲気を漂わす仏教徒(本山から破門されたのでカルト宗教が仏教徒を自称しているだけとする説も)」全国800万人(かなり水増しの数字との指摘もありますが、
「選挙のたびに何故か疎遠な人から電話が掛かってくる」という言葉の暴力にイチイチ反論するのが面倒臭くて、また指示に従わない場合の嫌がらせが怖くて、仕方なくそこの支持母体の政党へ投票してしまう人達の数を入れれば全国800万人は達成可能かも)の応援が無いと自民・公明連立政権は選挙に(自主規制)という事の皮肉です。
嫁入り先の広島県呉市から実家のある広島市に投下された原爆の閃光と衝撃波を体感し、原爆によって肉親を亡くした漫画『この世界の片隅に』の主人公・すずさん。『この世界の片隅に』のアニメ映画を作った片淵監督のリップサービス曰く「すずさんは、まだ生きています」・・・。原発事故で汚染された国土、戦時中のすずさんんのように「家の近所に生えている雑草を調理して食べている、周囲の目もあってか生活保護を受けずに低年金で暮らす貧困の高齢者」(NHKにて報道。もっともNHK番組のニュアンスは「雑草食べないで、遠慮せずに生活保護受けてください」ではなく、皆様・・・ではなく安倍様の
安倍HKは「生活保護をもらわずに雑草食べて人様というか国家に迷惑を掛けず、つつましく生きるのが美しい日本の日本国民だよな、だよな!!(ヤンキー風の脅し声で)」ていう無言の圧力を発していましたが・・・。
皆様ではなく安倍様の安倍HKが受信料を国民に請求してくるのは、さしずめヤンキー・不良がカンパや自主的な奢りと称してカツアゲをするのと同じ雰囲気かも・・・
(※安全神話の国策が招いた原発事故の避難者を苛めた加害者によれば、小学生が総額150万円カツアゲされる事も1回5~10万円の分割でカツアゲすれば「おごり」行為となり、苛めとは認識されなかったそうです、ある時期の横浜市では)、全国に子供食堂を作らねばならないほどの子供の貧困・・・すずさんが今の日本に生きていたら、この社会状況をどう思うでしょうか。
海岸線をスケッチしても「スパイ行為(間諜行為)」として憲兵に連行されることもなく、賞味期限の切れたコンビニ弁当などの食べられる食品が大量廃棄されるほど食糧事情も好転し経済的に豊かになっているはずの日本なのに、生活苦で雑草を食べる人が居て、福島の原発事故の放射能の悪夢にさらされ続ける日本。漫画『この世界の片隅に』をアニメ映画にした片淵監督の
「すずさんは、まだ生きています」発言・・・あながち思いつきで軽薄なファン向けのリップサービスなどと馬鹿にできない「重くて深い意味のある発言」かも知れません。むしろ「なに、あざといファン向けのリップサービスしてんの」という意見の中には、現代日本の社会問題と『この世界の片隅に』の共通項を見い出して欲しくない人達の工作行為も含まれているかもしれません・・・