麻生太郎氏が、見る人の立場によっては正義のヒーローに見えてしまう4コマ漫画です。
麻生太郎氏は「漫画好き」で売り出している政治家なので、ある意味で整合性は取れているかも?もっとも現実の麻生氏が「政治的名言を漫画の台詞からアレしている」なんて事は・・・?
名前を忘れましたが「人生の目標を政治家に定め、知名度を上げる為にテレビ局に就職してアナウンサーになったと公言する男性」を最近テレビで見ました。数々の政党を渡り歩き都知事になった小池百合子氏も、2007年から自民党議員の丸川珠代氏も、政治家になる前の、テレビに出演する仕事で知名度を上げた事が、結果的に選挙当選に有利に働いていたと言えるでしょう。
「ひきこもり新聞の初代編集長」の場合は2016年の茨城県・つくば市議選では落選しました。
精神科医の斎藤環氏は「見込みのある社会的引きこもりの患者」に対して「選挙に出ろ」と仰っているご様子で、木村ナオヒロ編集長もその1人のようです。生活保護の存続とかが将来アテにならないから、「助かる人は助けてやる」という、まるで中国の「豊かになれる人から豊かになれ」的なニュアンスでない事を祈るばかりです。そうだと、引きこもり業界は中国みたいな非情な格差社会になってしまいます・・・さらに悪いことに、生活保護を受けられずに死ぬ引きこもりが続出する未来が訪れてしまいます。
「ひきこもり新聞」創刊号の記事内における「非正規労働者から重度の引きこもりまで弱者が連帯できればいい」との斎藤環氏の意見には賛同しますが、「ひきこもり新聞」初代編集長の木村直弘候補のように「選挙がらみ」になると、連帯にヒビを入れなてしまわないか心配です。労働組合や宗教団体なども政党を作っていますが、ひきこもりにも同じ事が出来るのか、してしまってよいのか、という違和感はあります。障がい者が政党を作っているのを見た事が無い、というのも違和感の理由の1つかもしれません。
このパロディ4コマ漫画内での「名言じみた苦言の台詞」は、「ひきこもり新聞」への苦言や皮肉というよりは、「ひきこもり支援業界の全体にはびこる害悪とも呼べる空気」への苦言と皮肉です。例えば「当事者目線の支援」という言葉は、しばしば「素人支援者の能力欠如を覆い隠す言い訳」として使われたりもします。人柄が良いとか、言っている中身が素晴らしそうに見える支援者も、実際は中身は空っぽでスカスカ、さらに悪ければ支援対象へのハラスメントを平然と行う場合もあります。